藍きもの~美しいはたらき着~展

藍 南部さしこ着物 津軽 野良着 はたらき着

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その他

藍きもの~美しいはたらき着~展

アイキモノ~ウツクシイハタラキギ~テン

2010年7月10日(土)~2010年11月7日(日)
AMUSE MUSEUM

重要有形民俗文化財 津軽・南部さしこ着物

藍きもの~美しいはたらき着~展

貧しい農民の「野良着」「はたらき着」などというと、現代の我々はついつい「汚れてもいい作業着」だと思い込んでしまいますが、当時の農村での野良着とは、単なる作業着ではなく、人が集まる仕事場に着ていく衣類でもあるので、現代でいうOLのオフィスへの通勤着や、ビジネスマンのスーツに近い感覚の衣類でした。

特に、男性同様に畑仕事などの労働を行っていた若い女性にとって、野良着はパーティーウェア(晴れ着)ではないものの、人前にでるときに着る、人が集まるところへ着ていく衣類だったので、決して単なるワークウェアではなく、美しくありたいと精一杯の工夫を凝らした装いでもありました。

藍は高級品で、大正時代~昭和初期の東北地方では米1俵(約60kg)が5円の頃に、1反(幅約34cmの場合、長さ約10m。1人分の衣類の布に相当)の布を、浅葱色(淡い水色)に染める代金が60銭(0.6円)もしました。高価な染め賃は家計への負担が大きかったので、冬に織りあがった麻布を紺屋に持ち込んだ場合も、その年の秋の収穫期に米や大豆や小豆など穀類でまとめて支払うことが多かったようです。また染めてもらうには早くて10日、時間がかかる場合は1ヵ月以上も待たされました。

貧しい暮らしの中、そう頻繁に染めに出せるわけでもなく、農村部では各自の家でも染めていました。専用の藍染め小屋のある紺屋とは違い、各家庭では一度に多量の染色ができません。そのため一度ごとは淡く染め、それを幾度も幾度も染め重ねて濃紺に染め上げました。また衣類にシミや汚れが目立つようになった場合も、藍で何度も染め直して使い続けました。大変な手間のかかる作業でしたが、これも各家庭での女性たちの仕事でした。

濃紺に染め上げたのは津軽地方、淡い浅葱色の染めを好んだのは太平洋側の南部地方と、それぞれ固有の風土的美意識がみてとれますが、藍染めの麻布に補強・保温・装飾を兼ねる、技を凝らした刺し子を施したことは雪国青森の衣類に共通しています。

屋内着・野良着の用を問わず、一様に美しいはたらき着が残されています。そんなに昔のことではありません。かつての日本の豊かではない暮らしの中、手に入るものを最大限工夫して、美しくありたい、健康でありたい、と願った想いが、これら美しいはたらき着に残されてます。江戸や京都の専門工芸職人の仕事ではない、これら一般女性の技術と想いをご覧ください。


イベント・公演情報
イベント・公演期間 2010年7月10日(土)~2010年11月7日(日)
会場 AMUSE MUSEUM
開演・開催時間 10:00~18:00(最終入館は閉館の30分前まで)
※会期中、展示替えのため一部休室の場合あり。

休館日 月曜日
※祝日の場合は翌日。9/21は休まず営業。
チケット・入場料金 一般1000円、大・高生800円、中・小学生500円、未就学児童無料
お問い合わせ 03-5806-1181(代表)
10:00~18:00

2010/07/12 更新

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